虎瀬山(とらぜやま/トゥラジヤマ)は、
琉球風水によると此処は、首里城の北を守護する白虎となります。
首里城の北北東に位置する、首里赤平(すいあかふぃら)町の北沿いに延びる標高約130mの
琉球石灰岩の丘陵。頂上の岩石が虎の頭に見えたことから、
虎頭山、虎山(トゥラヤマ)とも云われ、遠くに海を見渡せる景勝の地である。
琉球王国時代、松の生い茂る虎瀬山には「虎頭ヌ御殿」(トゥラジヌウドゥン)と呼ばれる
別邸が造られ王家の遊覧地となっていた。
虎瀬山の景観は「首里八景(すいはっけい)」の一つ、「虎山松涛」(こざんしょうとう)。
トゥラヤマの松林が風で波打ち、葉擦れさやかな美しい様を謳ったのでしょう。
1982年に頂上一帯が整備され「虎瀬公園(とらせこうえん)」となった。
園内には、首里城復元にともない1992年にこの地に移設された、
歌人佐藤惣之助(さとうそうのすけ)の歌碑もある。
山裾には、聞得大君の屋敷もあったとのこと。
聞得大君(きこえおおきみ/チフィジン):
国家的神事を主宰する神女行政、各地の祝女(のろ)、司(つかさ)という女性神官組織の頂点
右下の写真は、虎瀬山の西に連なる末吉山です。
森の中央にある赤い建物が末吉宮です。
子方[にぬふぁ]の神(事始の神)、学業・技芸成就、縁結び、
子孫繁栄の神として親しまれています。
「にぬふぁ」とは北の方角という意味です。